中小企業診断士 二次試験 事例IV どんな答案で何点取れましたか?
本記事の内容
- 令和4年度の再現答案をご紹介
- 結果は50点でした。
中小企業企業診断士の二次試験、正解が公表されないので対策難しいですよね。。配点もよく分からない。40点行かないかもと思っていたのですが50点ももらえてました。
事例企業の概要
<企業概要>
- 事業内容 :総合自動車リサイクル業者
- 資本金 :1,500万円
- 売上高 :10億3,000万円
- 従業員数 :53名(同業他社23名)
<主な悩み>
- 事業多角化(中古車販売事業)、海外展開を目指しているがノウハウが不足
再現答案
第1問(配点25点)
設問1
<問題>
D社と同業他社の財務諸表を用いて経営分析を行い、同業他社と比較してD社が優れていると考えられる財務指標を2つ、D社の課題を示すと考えられる財務指標を1つ取り上げ、それぞれについて名称を(a)欄に、その値を(b)欄に記入せよ。なお、優れていると考えられる指標を①、②の欄に、課題を示すと考えられる指標を③の欄に記入し、(b)欄の値については、小数点第3位を四捨五入し、単位をカッコ内に明記すること。また、解答においては生産性に関する指標を少なくとも1つ入れ、当該指標の計算においては「販売費及び一般管理費」の「その他」は含めない。
<答案>
① (a)流動比率 (b)368.82(%) ② (a)たな卸資産回転率 (b)33.41(回) ③ (a)売上高販売費及び一般管理費率 (b)14.07(%)
設問2
<問題>
D社が同業他社と比べて明らかに劣っている点を指摘し、その要因について財務指標から読み取れる問題を80字以内で述べよ。
<答案>
売上高販売費及び一般管理費率が低い。従業員が53名と同業他社に比べ倍以上おり人件費が高いが、売上高は他社より低い事が要因である。 (64文字)
第2問(配点20点)
設問1
<問題>
D社では、労働時間が40時間を超えないことや週休二日制などをモットーとしており、当該業務において年間最大直接作業時間は3,600時間とする予定である。このとき上記のデータにもとづいて利益を最大にするセールスミックスを計算し、その利益額を求め(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。
<答案>
(a) 2,840,000円
(b) 製品Aの限界利益 : 7,800 - 1,600 - 2,400 = 3,800円 製品Bの限界利益 : 10,000 - 800 - 4,800 = 4,400円 製品Aの時間あたり限界利益 : 3,800 ÷ 2 = 1,900円 製品Bの時間あたり限界利益 : 4,400 ÷ 4 = 1,100円 時間あたりの限界利益が高い製品Aを優先的に作る。 3,600 ÷ 2 = 1,800個 1,800 × 3,800 - 4,000,000 = 2,840,000
設問2
<問題>
最近の国際情勢の不安定化によって原材料であるアルミニウム価格が高騰しているため、D社では当面、アルミニウムに関して消費量の上限を年間6,000kgとすることにした。設問1の条件とこの条件のもとで、利益を最大にするセールスミックスを計算し、その利益額を求め(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。
<答案>
(a) 1,700,000円
(b) アルミニウム6,000kgを上限にする 6,000 ÷ 4 = 1,500個 1,500 × 3,800 - 4,000,000 = 1,700,000
第3問(配点35点)
設問1
<問題>
このときD社は、中古車の買取価格がいくらまでなら点検整備を他社に業務委託すべきか計算し(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。なお、本設問では在庫に関連する費用は考慮しないものとする。
<答案>
(a) 675,000円
(b) 自社で点検を行う場合 6,000 + 7,500 = 13,500円 中古車買取価格をxとする。 0.02x < 13,500 を満たす場合、業務委託する。 X < 675,000
設問2
<問題>
上記の条件と下記の設備投資に関するデータにもとづいて、この投資案の年間キャッシュフロー(初期投資額は含まない)を計算し(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。さらに、(c)欄には(a)欄で求めた年間キャッシュフローを前提とした回収期間を計算し、記入せよ(単位:年)。ない、解答においては小数点第3位を四捨五入すること。
<答案>
(a) 空欄
(b) 売上 : (10 × 30 × 12) + (10 × 50 × 12 × 4) = 27,600万円 以下空欄
(c) 空欄
設問3
<問題>
この条件のもとで当該投資案の投資時点における正味現在価値を計算し(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。なお、毎期のキャッシュフロー(初期投資額は含まない)は期末に一括して発生するものと仮定し、割引率は6%で以下の係数を用いて計算すること。また、解答においては小数点以下を四捨五入すること。
<答案>
(a) 空欄
(b) 空欄
第4問(配点20点)
<問題>
D社が中古車販売事業を実行する際に考えられるリスクを財務的観点から2点指摘し、それらのマネジメントについて100字以内で助言せよ。
<答案>
リスクは、①円安により売上高が減少する。②物価変動により材料費が高騰することである。マネジメントは、①ドル売りの為替予約を行う、プットオプションを購入しリスクヘッジを行う。 (86文字)
結果
50点
この内容でよく50点取れたなと感じます。やっぱり二次試験、採点・配点がよく分かりません。